「過積載ってなに?」
「過積載が危ないの?」
「過積載するとどうなる?」
こんな悩みを解決する記事です。
過積載について見ていきましょう。
運送会社を経営する私が、過積載について解説します!
過積載をやめた方がいい理由と、過積載をしないためについて解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 過積載とは
- 過積載をやめた方がいい理由
- 過積載をしないために
過積載とは
過積載(かせきさい)とは、貨物自動車が法律で定められた最大積載量を超えて荷物を積載して走行することです。
トラック運転手は、過積載のことを理解しておくことが重要です。
過積載は違反で危険な行為です。
また最近は過積載の取り締まりが厳しくなっているので、気を付けましょう。
積載のことを理解しよう!
過積載をやめた方がいい理由3選
過積載をやめた方がいい理由を見ていきましょう。
- 罰則
- 危険
- 会社・荷主に迷惑がかかる
過積載をやめた方がいい理由を、1つ1つ見ていきましょう。
過積載①:罰則
過積載をすると、罰則があります。
- 違反点数
- 罰金
トラック運転手は、免許の点数がなくなると仕事ができなくなる。
免停・免許取消になると仕事を失う。
運転手にとって免許の点数は重要!
過積載の割合で罰則は違います。
中型・大型トラックの罰則を見ていきましょう。
違反内容 | 罰則 |
---|---|
10割以上 | 違反点数6点(免許停止・6か月以下の懲役または10万円以下の罰金) |
5割以上10未満 | 違反点数3点(反則金4万円) |
5割未満 | 違反点数2点(反則金3万円) |
過積載は罰則が厳しいので、絶対にやめよう。
「免許停止になった」
「働けなくなった」
「車に乗れない」
車の運転ができなければ、収入がなくなり、生活も大変になる。
罰則があることを理解しておこう!
過積載②:危険
過積載で走行すると危険です。
- ブレーキが効きにくい
- バランスが悪く横転しやすい
- 衝突の衝撃が大きくなる
止まるまでの距離が長くなり、ブレーキに負担がかかりブレーキが効かなくなる。
車両のバランスが悪くなり、カーブで横転しやすくなる。
また過積載で衝突すると、衝撃が大きく、重大事故になるリスクが高い。
「ブレーキが効かない」
「運転しにくい」
「止まれなかった」
過積載は、危険で事故やケガのリスクが上がります。
自分や周りのためにも、過積載は絶対にやめよう。
過積載は、大きな事故に繋がる!
過積載③:会社・荷主に迷惑がかかる
過積載は、会社・荷主にも大きな影響を与えます。
- 会社は行政処分になる
- 荷主に再発防止命令
- 輸送ができない
会社は行政処分を受け、収益・信用を失う。
荷主にも再発防止命令が出され、迷惑がかかる。
運送会社は、車両停止処分になる。
初回 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | |
---|---|---|---|---|
5割未満 | 10日 | 30日 | 80日 | 200日 |
5割以上10割未満 | 20日 | 50日 | 130日 | 330日 |
10割以上 | 30日 | 80日 | 200日 | 500日 |
悪質な場合は、事業許可の取消処分・運行管理者の資格取消もある。
「車両が止められた」
「荷主に迷惑をかけた」
「信用がなくなった」
過積載は、会社・荷主の信用に関わり、業績などにも影響がでる。
多くの人に迷惑をかける!
過積載をしないためには
過積載をしないために、5つのことを意識しましょう。
- ①最大積載量を把握
- ②自重の把握
- ③重量の確認
- ④過積載について理解する
- ⑤過積載の場合は断る
自分が意識をすれば、過積載はなくせます。
また過積載をしないために、会社選びが重要です。
過積載をしないのが当たり前ですが、いまだに過積載をさせる会社もあります。
- 過積載があたりまえ
- 安全に教育がない
- 荷主に意見を言えない
過積載が当たり前の会社で働くと、過積載をさせられる。
こんな会社で働くと、事故や免許を失うリスクが高い。
過積載をすることに慣れてしまう前に転職をしよう。
不正をする会社に将来性はない!
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まとめ
今回は過積載について解説しました。
過積載は最大積載量を超えて荷物を積載し、走行する行為のことで、違反行為であり、非常に危険です。
過積載の取り締まりが厳しくなっているため、トラック運転手はこの問題をしっかりと理解しておく必要があります。
罰則
・罰金が発生し、免許の停止や取消のリスクがある。
危険
・車両のバランスを崩し、ブレーキが効きにくく、衝突時の衝撃が増加し、大きな事故につながる。
会社や荷主に迷惑がかかる
・会社は、車両停止や事業許可の取消など、厳しい処罰を受ける。
・荷主は、再発防止命令が出されるなど、信用を失う。
過積載することは、かなりのリスクを伴う。
過積載を防ぐためには、以下のポイントを意識しよう。
- 最大積載量の把握
- 自重の確認
- 荷物の重量確認
- 過積載のリスクを理解する
- 過積載を求められた場合は断る勇気を持つ
また、過積載を強制するような環境で働いている場合は、転職しよう。
不正行為を黙認する会社では、安全な職場環境を確保することが難しい。
自分の将来を守るために転職しよう!
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