「2024年問題で給与は下がるの?」
「いや、むしろ上がるって聞いたけど…」
「自分は結局どっちなの?」
そんな混乱を抱えるドライバーに、現役社長の本音をお伝えします。
結論を言います。2024年問題で給与は「会社・働き方」で上がる人と下がる人に二極化しました。
現役社長として10年以上、運送業界を見てきました。
採用面接でも、2024年4月以降に「給与が上がった」というドライバーと、「給与が下がった」というドライバー、両方に出会います。
違いを生んでいるのは、「会社の業績」「車種」「働き方」の3つです。
この記事では、2024年問題の最新影響と、運転手が今すぐやるべき対策を、現役社長の視点で解説します。
2024年問題で給与が上がる人・下がる人【一覧】
| 区分 | 特徴 | ポイント |
|---|---|---|
| 上がる人 | 大手・優良中堅 | 賃上げ実施・運賃上昇 |
| 上がる人 | 車種(大型・トレーラー) | 人手不足で高給化 |
| 上がる人 | 業績好調の会社へ転職 | 一気に月10万円UP |
| 下がる人 | 残業頼みの会社 | 残業規制で総支給減 |
| 下がる人 | 業績悪化・中小赤字 | 昇給ゼロ・倒産リスク |
| 下がる人 | 動かない(転職しない) | 同じ会社で給与下落 |
💬 現役社長の本音
「2024年問題で給与下がった」と嘆く人の多くは、業績悪化の会社で残業に頼っていた人です。逆に、上位車種に乗り換えた人・優良会社に転職した人は、月10万円以上アップしているケースも珍しくありません。
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2024年問題とは?1分で理解する基本
2024年問題とは、2024年4月から働き方改革関連法がトラックドライバーに適用されたことで起きた、運送業界の構造的な変化です。
具体的には、次の3つが大きな変更点でした。
・年間の時間外労働が960時間に制限(実質、残業時間の上限)
・1日の拘束時間が13時間(最大15時間)に制限
・運賃の標準的な水準が引き上げ
「時間外労働の上限規制」がメイン論点です。これにより、長時間労働に依存した運送業界の働き方が大きく変わりました。
💬 現役社長の本音
現場の感覚で言えば、「長く走った分だけ稼げる時代」が終わり、「効率的に走れる人だけが稼げる時代」に切り替わったということです。
給与が”下がる”運転手の5つの特徴

2024年問題で給与が下がる人には、共通点があります。
現役社長として何百人ものドライバーを見てきましたが、下記5つに該当する人は要注意です。
① 残業頼みの会社にいる
2024年問題の一番大きな影響が、「時間外労働の上限960時間」です。
これまで月80〜100時間の残業で稼いでいたドライバーは、残業時間が強制的にカットされ、月給が3〜10万円下がるケースがあります。
「残業ありき」の給与体系の会社は、構造的に給与が下がる方向です。
💬 現役社長の本音
「残業代込みで月45万円稼いでいたが、残業規制で月35万円に下がった」というドライバー実際にいました。
② 中小・赤字運送会社にいる
運賃が引き上げられたとはいえ、その恩恵をドライバーに還元できる会社は限られます。
業績が悪い・赤字続きの中小運送会社は、運賃UP分が経費の穴埋めに消えてしまい、ドライバーへの賃上げにはつながりません。
結果、業界が賃上げトレンドの中で「自分だけ給与が上がらない」という状況になります。
💬 現役社長の本音
赤字の会社は、まず賞与カット→次に基本給カット→最後は倒産です。2024年問題以降、倒産する運送会社は過去最多ペースで増えています。
③ 歩合制で長距離主体
歩合制で長距離を走って稼いでいたドライバーは、走れる距離・時間に上限ができたことで、月収が大幅減になるケースが多いです。
特に「1日13時間拘束」の制限がきつく、これまでのように「もう一便走って稼ぐ」ができなくなりました。

長距離歩合の月収70〜80万円が、月50〜60万円に下がった、という声も聞きます。
④ 業績悪化の会社で粘り続けている
「うちの会社、最近運賃UPの話も出ない」
「賞与が減った」
と感じる人は、要注意です。
それは会社の業績悪化のサイン。2024年問題で運送業界は二極化しており、淘汰される会社も増えています。



業績悪化の会社で粘り続けても、給与は上がりません。むしろ下がります。
⑤ 動かない(転職を検討しない)
2024年問題で最も損をしているのは、「何もせず、ただ同じ会社で給与下落を受け入れている人」です。
業界全体が変わっているのに、自分だけ動かなければ、相対的に下がる一方。
採用側として見ても、動いたドライバーだけが給与を伸ばしているのが現実です。
💬 現役社長の本音
「2024年問題で給与下がった」と嘆く前に、まず動いてください。動かなければ、上がる可能性すら生まれません。
給与が”上がる”運転手の5つの特徴


一方で、2024年問題以降に給与が上がった人もいます。
共通点は次の5つです。
① 大手・優良中堅運送会社に勤務
運賃が引き上げられた恩恵を、素直にドライバーに還元する会社があります。
大手や優良中堅運送会社の多くは、2024年以降、基本給・賞与の引き上げを実施。
「2024年問題で月3〜5万円上がった」というドライバーは、ほぼ全員が優良会社の所属です。
💬 現役社長の本音
採用面接で「うちは2024年以降ベースアップした」と話す会社は、確実に増えています。これは私の体感ですが、業界が二極化しているのが明確にわかります。
② 大型・トレーラー等の上位車種に乗っている
運転手不足が深刻化したことで、
- 大型
- トレーラー
- タンクローリー
のドライバーの希少価値が急上昇しました。
特に大型・牽引免許を持つドライバーは、各社が取り合いの状態。給与が高騰しています。



中型のままで「給与が上がらない」と嘆いている人は、まず大型免許の取得を検討してください。
③ 効率運行・無事故の優良ドライバー
時間制限の中で「効率的に多くの仕事を回せるドライバー」に、評価と給与が集まる時代になりました。
- 荷主からの信頼が厚い
- 無事故・無違反を継続
- 運行効率が高い
こういうドライバーは、会社が手放したくない人材として、給与アップの対象になりやすいです。
④ 業績好調な会社に転職した
2024年問題以降、運送業界は二極化しました。
業績好調の会社へ転職したドライバーは、月10万円以上のアップに成功しているケースもあります。
💬 現役社長の本音
私の会社の面接でも、「2024年問題で前職の給与が下がったから転職に来た」という方が増えました。動いた人ほど、給与を伸ばしています。
⑤ 賃上げ会社の見極めができる
実は、運送業界全体で賃上げを実施している会社と、していない会社が同居しています。
賃上げ会社を見極めて転職できれば、給与は確実に上がります。
- 社員に還元する社風
- 離職率が低い
- 社員満足度が高い
- 大手と取引がある
2024年問題の3大影響|運送業界に起きた構造変化


給与の上がり下がりだけでなく、運送業界全体に大きな変化が起きました。
影響① 年間960時間の時間外労働規制
最も大きな影響が、「年間960時間(月平均80時間)」の時間外労働上限です。
違反した会社は罰則の対象になるため、各社が運行スケジュールを大幅に見直しました。
影響② 物流2024問題による運賃上昇
運転手が走れる距離・時間が減ったため、同じ物量を運ぶのに必要なトラック・運転手が増加。
これが運賃上昇圧力となり、運送業界全体の収益構造が改善方向に動いています。
影響③ 運転手不足→賃上げ圧力
運転手不足は、もはや業界の構造的問題です。
特に大型・トレーラー・タンクローリーなどの上位車種の不足が深刻化。
「人を確保するために給与を上げざるを得ない」という圧力が、確実に業界全体に効いています。
💬 現役社長の本音
運転手不足は今後5〜10年続きます。上位車種に乗れるドライバーは、これから希少価値がさらに上がります。今こそ動くべきタイミングです。
今すぐやるべき5つの対策|2024年問題に負けない働き方


ここからが本題です。2024年問題で給与を下げないため、今すぐやるべき5つの対策を解説します。
対策① 賃上げ実施の会社に転職する
一番手っ取り早く給与を上げる方法は、賃上げを実施している会社に転職することです。
優良運送会社は、2024年問題以降、基本給・賞与を引き上げています。



「今の会社で待っていても上がらない」と感じたら、まず転職を検討してください。
対策② 上位車種に乗り換える
中型・小型のままでは、給与の上限が決まっています。
大型・トレーラー・タンクローリー等の上位車種に乗り換えるだけで、月5〜10万円アップが現実的に狙えます。
運転手不足が深刻な車種ほど、給与が高騰しています。
💬 現役社長の本音
採用側として、大型・牽引免許を持っているドライバーは喉から手が出るほど欲しい人材です。資格1つで給与の天井が変わります。
対策③ 業績好調な会社を選ぶ
運送業界は二極化しています。業績好調な会社を選ぶことが、長く稼ぐコツです。
- 離職率が低い
- 大手と直接取引している
- 2024年以降にベースアップを実施している
- 賞与の支給実績がしっかりしている
対策④ 効率運行・無事故の評価を高める
時間制限の中で「効率的に多くの仕事を回せるドライバー」が、これから一番評価される時代です。
- 無事故・無違反を継続
- 荷主からのクレームゼロ
- 確認習慣を徹底
これらを意識して働くだけで、会社側は「絶対手放したくない人材」として、給与アップの対象にします。
対策⑤ 転職エージェントに登録しておく
「今すぐ転職しない」場合でも、転職エージェントに登録だけしておくことを強くおすすめします。
理由は次の通り。
- 自分の市場価値がわかる(今の給与が安すぎないか確認できる)
- 非公開の高給求人を知れる(一般求人サイトに載らない案件)
- いつでも動ける状態を作れる(業績悪化したら即転職)
💬 現役社長の本音
「いつでも動ける状態」と「動けない状態」では、人生の選択肢が全く違います。登録は無料です。やらない理由がありません。
【2026年現在】2024年問題から2年経った運送業界のリアル
2024年問題が施行されてから2年が経過した、2026年現在の業界状況をお伝えします。
現役社長として見える、リアルな現場の声です。
運送会社の倒産が過去最多ペース
2024年問題への対応ができない中小運送会社の倒産が、過去最多ペースで増えています。


特に「業績悪化」「人手不足」「運賃UPに対応できない」の3拍子揃った会社から、淘汰が進んでいます。
在籍している会社の業績は、定期的にチェックすべきです。
優良ドライバーの給与は確実に上昇中
一方で、上位車種・優良会社・効率運行ができるドライバーの給与は、確実に上がっています。
「2024年問題で給与が下がった」というのは、業績悪化の会社に残っている人の話。



動いた人・スキルを上げた人は、確実に給与が上がっています。
運転手不足は今後5〜10年続く
運転手不足は、業界の構造的な問題です。
- 若年層がドライバーになりたがらない
- 既存ドライバーが高齢化している
- 物流量自体は増え続けている
この状況は今後5〜10年は続きます。つまり、運転手側にとっては「売り手市場」が長期化します。
💬 現役社長の本音
運転手不足が続く限り、給与は上がる方向です。ただし、その恩恵を受けるのは「動いた人」「スキルを上げた人」だけ。動かない人は、業績悪化の会社で給与下落を受け入れることになります。
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「まず市場を見るだけ」でもOKです。
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まとめ|2024年問題は「動く人」だけが勝てる時代


2024年問題で、トラック運転手の給与は「上がる人」と「下がる人」に二極化しました。
- 優良会社に勤務 or 転職した
- 上位車種に乗り換えた
- 効率運行・無事故を継続している
- 賃上げ会社を見極められる
- 運転手不足の波に乗れている
- 残業頼みの会社にいる
- 中小・赤字会社で粘っている
- 歩合制で長距離主体
- 業績悪化を見て見ぬふり
- 動かない(転職を検討しない)
違いを生むのは、「動いたか・動かなかったか」。それだけです。



最後に一言。2024年問題は、動いた人にとっては最大のチャンスです。給与下落を待つのではなく、今すぐ動いてください。
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