「トラック運転手の給料って、本当に安いの?」
そう思っているなら、答えは「会社による」です。
採用側として10年以上、ドライバーの給料を見てきました。
結論を言います──同じトラック運転手でも、年収300万円台から800万円超えまで、2倍以上の差があります。
差を生むのは、「車種・会社・働き方」の3つ。動けば必ず上がります。
この記事では、車種別の給料相場と、年収を上げる7つの方法を、現役社長の本音で解説します。
年収を上げる7つの方法【一覧】
| No | 方法 | ポイント |
|---|---|---|
| ① | 給料の高い車種に乗り換える | 大型・トレーラーは中型より月5〜10万円高い |
| ② | 歩合制の会社に移る | 走った分だけ稼げる仕組み |
| ③ | 手当の多い仕事を選ぶ | 長距離・夜間・危険物手当で月3〜8万円UP |
| ④ | 給料の高い会社に転職する | 同じ仕事でも会社で月10万円差が出る |
| ⑤ | 上位免許を取る | 大型免許で給料の天井が変わる |
| ⑥ | 特殊免許を取る | 牽引・危険物で他と差別化 |
| ⑦ | 転職エージェントを使う | 非公開求人の高給案件にアクセス |

採用側として何百人ものドライバーを見てきました。私の会社(運送業)でも、月収60〜70万円稼ぐドライバーがいます。
「給料が安い」のではなく、「給料の安い会社にいる」だけのケースが圧倒的に多いです。動けば、給料は必ず上がります。
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結論|トラック運転手の給料は本当に安いのか?
結論から言うと、「業界全体としては平均年収430〜470万円」で、全産業平均の約443万円とほぼ同水準です。


「安い」というイメージは、給料の安い会社・労働環境の悪い会社が一部存在するためです。
採用側として見ると、給料は会社・車種・働き方で大きく変わります。同じ年齢・経験でも、年収400万円の人と年収700万円の人が普通にいます。
💬 採用側の本音
「給料が安い」と嘆く前に、自分が今いる会社が業界平均以下になっていないかを確認してください。下回っているなら、それは「業界」ではなく「会社」の問題です。
【車種別】トラック運転手の給料相場
車種によって、給料は大きく異なります。一般的な相場は以下の通りです。
| 車種 | 月給目安 | 年収目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 大型ドライバー | 35〜50万円 | 480〜600万円 | 長距離なら年収600万円超も可 |
| 中型ドライバー | 28〜38万円 | 370〜480万円 | 地場中心、安定志向 |
| 小型・軽ドライバー | 25〜32万円 | 320〜400万円 | 宅配・ルート配送が中心 |
| トレーラー運転手 | 37〜50万円 | 500〜650万円 | 牽引免許で年収UP |
| タンクローリー運転手 | 38〜55万円 | 500〜700万円 | 危険物手当で高給 |
| 重機回送ドライバー | 35〜50万円 | 480〜600万円 | 特殊技能で安定高収入 |
大型・トレーラー・タンクローリー・重機回送は、中型・小型より月10万円以上高いのが一般的です。
💬 採用側の本音
「給料を上げたい」なら、最短ルートは大型免許を取って大型ドライバーに乗ること。これだけで月5〜10万円違います。実際、私の会社で給料の高いドライバーは大型・トレーラー組ばかりです。



私の会社(重機回送業)では、重機回送ドライバーは中型・小型より月10万円以上高い水準です。特殊な技能・資格が必要な分、報酬も高いのが特徴。「資格・経験」が直接給料に反映されやすい車種です。
【車種・働き方別】あなたの年収はもっと上がる
「自分の車種は実際どれくらい稼げるのか」を、車種・働き方ごとに現役社長が解説しています。気になるものから読んでみてください。
- トレーラー運転手の年収は500万円|稼ぐ方法
- 長距離ドライバーの年収600万円|最速で上げる方法
- 中距離ドライバーの年収500万円|上げ方
- 地場ドライバーの年収400万円|上げる方法
- タンクローリードライバーの仕事と年収
- 重機回送ドライバーの稼ぎ方ときつさ
- トラック運転手で月収100万円は可能か
- 月収50万円以上を稼ぐためのポイント
年齢別の給料相場|実は「年齢」より「車種」が9割


「年齢が上がれば給料も上がる」というイメージがありますが、トラック業界では半分しか正解ではありません。
採用側として見ると、給料を決めるのは年齢ではなく「車種」です。20代でも大型・トレーラーに乗れば、年収500万円超は普通にいます。
実際の年収目安を、車種別に並べると次の通りです。
| 年齢 | 中型ドライバー | 大型・トレーラー |
|---|---|---|
| 20代 | 300〜400万円 | 450〜600万円 |
| 30代 | 350〜450万円 | 500〜700万円 |
| 40代 | 400〜500万円 | 550〜750万円 |
| 50代 | 400〜500万円 | 500〜700万円 |
表を見るとわかるように、20代でも車種を上げれば、30〜40代並みに稼げます。逆に、中型のまま50代になっても、給料の上限は500万円前後で止まります。



給料を一番伸ばしたいなら、答えはシンプルです。「できるだけ若いうちに、大型・トレーラーに乗ること」。これだけで、生涯年収が数千万円変わります。
💬 採用側の本音
「年齢が若いから給料が低い」のではなく、「若いうちに大型免許を取らないから給料が低い」だけです。20代で大型免許を取って稼いでいるドライバーを、私は何人も見てきました。早く動いた人ほど、給料の天井が高くなります。
【現役社長の本音】手取りと残業の”リアル”
求人票に書かれているのは、たいてい「額面(総支給)」です。でも、実際に手元に残るのは、そこから税金・社会保険を引いた「手取り」です。ここを勘違いすると、こんなはずじゃなかった、となります。
額面30万円でも、手取りは24〜25万円ほど。
5〜6万円は、税金や社会保険料で引かれます。さらにトラック運転手は外で働く時間が長く、外食・飲み物・コンビニなどで、どうしても出費がかさみます。



額面の数字に惑わされないでください。トラック運転手は外に出る分、お金も使います。だから”手取りで、いくら残るか”で判断するのが大事ですよ。
そして、残業代は会社によって天と地の差があります。
トラック運転手は、給料の多くを残業代が占めることも少なくありません。ところが——正直に言うと、残業代をきちんと払わない・認めない会社も、実際に存在します。



これは採用する側だから言えますが、残業代をごまかす会社は、まだあります。求人票の基本給だけでなく「残業代がちゃんと出るか」を、面接で必ず確認してくださいね。
年収は「額面」ではなく、「手取り+残業代がちゃんと出るか」で見る。これが、損をしないための鉄則です。
給料が上がらない人の5つの特徴


採用側として見て、給料が上がらない人には共通点があります。
① 業績の悪い会社で頑張っている
会社の業績が悪ければ、どんなに頑張っても昇給はありません。
赤字運送会社は、まず賞与カット→次に基本給カット→最後は倒産です。
💬 採用側の本音
私が今まで採用した中で、「給料が安い」と辞めていった人の大半が、業績の悪い会社で昇給ゼロのまま頑張り続けていた人でした。業績の悪い会社で5年我慢するより、業績の良い会社に転職して1年働く方が、確実に年収は上がります。
② 給料の低い車種で粘り続けている
小型・中型のままで「給料が安い」と言っていても、構造的に上限が決まっています。
大型・トレーラー・タンクローリーは、初任給の時点で月5〜10万円違います。
③ 自分の市場価値を知らない
「うちの会社が業界標準」と思い込んでいる人ほど、市場価値より安い給料で働いています。
転職エージェントに登録するだけで、自分の年齢・経験で本来もらえる給料がわかります。
④ 残業・手当のない仕事を選んでいる
地場の日勤のみだと、月給は安定しますが伸びません。
長距離・夜間・危険物などの手当が付く仕事は、月3〜8万円のプラスになります。
⑤ 動かない(転職を検討しない)
給料が上がらない最大の原因は、「動かないこと」です。
同じ会社にい続けても、年1〜2万円の昇給が限界。転職なら一気に月5〜10万円上がることが普通にあります。
💬 採用側の本音
採用側として見て、同じ会社に5年以上いる人ほど、給料が上がらない傾向があります。動いた人だけが、給料を伸ばしています。
年収を上げる7つの方法


ここからが本題です。年収を上げる7つの方法を、具体的に解説します。
① 給料の高い車種に乗り換える
一番手っ取り早く給料を上げる方法は、給料の高い車種に乗り換えることです。
中型→大型に変えるだけで、月5〜10万円違います。トレーラーやタンクローリーならさらに上がります。
💬 採用側の本音
「中型で頑張る」より「大型に乗り換える」方が、努力対効果が10倍です。
② 歩合制の会社に移る
固定給だけの会社は、頑張っても給料は上がりません。
歩合制の会社なら、走った分だけ稼げる仕組みなので、稼ぎたい人には最適です。
私が業界で見たことのある最高月収は、歩合制で月70〜80万円です。年収にすると800万円超。これは特殊な例ですが、走った分だけ稼げる仕組みなので、稼ぎたい人には向いています。逆に、走れない人や安定志向の人には不向きです。
③ 手当の多い仕事を選ぶ
基本給だけで判断しないでください。手当の有無で月3〜8万円変わります。
注目すべき手当は以下です。
- 長距離手当(月2〜5万円)
- 夜間手当(月1〜3万円)
- 危険物手当(月1〜3万円)
- 無事故手当(月1〜3万円)
④ 給料の高い会社に転職する
同じ車種・同じ仕事でも、会社によって月10万円以上違うことがあります。
特に「ホワイト企業」と呼ばれる運送会社は、基本給・賞与・福利厚生すべてが高水準です。
💬 採用側の本音
私の会社の面接でも、「前職より月10万円上がった」というドライバーは珍しくありません。会社を変えるだけで、努力ゼロで月10万円アップは普通にあります。
⑤ 上位免許を取る
中型免許で止まっている人は、大型免許を取りましょう。
大型免許があるだけで、選べる求人の数が3倍以上、給料の上限が大きく変わります。教習所で30万円前後の投資が必要ですが、1年で元が取れます。
⑥ 特殊免許を取る
大型免許の次は、牽引免許と危険物取扱者です。
牽引でトレーラー、危険物でタンクローリーに乗れるようになり、給料の天井が上がります。



この2つを持っているドライバーは、業界では「希少人材」扱いです。
⑦ 転職エージェントを使う
転職を考えるなら、運送業専門の転職エージェントを必ず使ってください。
一般の求人サイトには載っていない「非公開求人」に、給料の高い案件が集まっています。
💬 採用側の本音
採用側として、ハロワや一般求人サイトに載せる前に、信頼できるエージェントへ先に依頼するケースは多いです。エージェント経由でしか出会えない高給案件は確実に存在します。



採用側として、「人柄・態度・安全意識が高いドライバー」には、給料を多めに出してでも来てほしいと思います。スキルや資格より、まず人として信頼できることが最優先。面接で第一印象が良い人は、それだけで月数万円の差が出ることもあります。
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【年収800万超も可能】高収入トラック運転手になる現実的なルート
「トラック運転手で年収800万超」は、実は不可能ではありません。
現実的なルートは、次のいずれかです。
ルート1:大型長距離+歩合制
大型ドライバーで、長距離・歩合制の会社で働く。月収60〜75万円のドライバーが実在します(年収720〜900万円)。
ルート2:特殊車両(トレーラー・タンクローリー・重機回送)
特殊車両は、希少人材として高給で雇われます。月収55〜70万円が相場です(年収660〜840万円)。
ルート3:個人事業主(軽貨物・委託)
Amazon・ヤマト・佐川などの委託ドライバーで、複数稼働すれば月収70万円超も狙えます(年収840万円超)。ただしリスクも高いので最終手段。
💬 採用側の本音
私が10年で見てきた中で、年収を一番伸ばしたドライバーは、中型→大型→トレーラーと車種を上げていって、年収300万円が700万円になりました。会社選び・車種選びを間違えなければ、3〜5年で年収800万円超に到達できます。
給料目当てで転職して失敗しないために
「給料が高い」だけで会社を選ぶと、
- 勤務時間が異常に長い
- 休みが取れない
- 高齢配慮ゼロのブラック企業
に入ってしまうリスクがあります。
実際、私が今まで見てきた失敗パターンの多くが、「給料目当てで飛び込んで、勤務時間や休みを確認しなかった」ケースです。
給料の高い会社を選ぶときも、次の3つは必ずチェックしてください。
・勤務時間と休日数(月の総労働時間が異常じゃないか)
・高齢ドライバーの扱い(40〜50代以上が活躍できる会社か)
・離職率・口コミ(短期離職が多くないか)
💬 採用側の本音
「給料が高い」と「ブラック企業」は紙一重です。求人票の数字だけで決めず、勤務実態を確認することが、結果的に長く稼げる近道です。
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まとめ:給料は「動けば」必ず上がる


トラック運転手の給料は、業界全体としては全産業平均と同水準です。「安い」と感じるなら、それは「業界」ではなく「会社」「車種」「働き方」の問題です。
年収を上げる7つの方法をおさらいします。
① 給料の高い車種に乗り換える
② 歩合制の会社に移る
③ 手当の多い仕事を選ぶ
④ 給料の高い会社に転職する
⑤ 上位免許を取る
⑥ 特殊免許を取る
⑦ 転職エージェントを使う
動かない人の給料は上がりません。動いた人だけが、給料を伸ばしています。
最後に一言。今の給料に納得できないなら、3年後の自分のために、今日から動いてください。
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