「最近、走ってると頭がぼーっとする」
「水分補給してるのに、しんどい」
「会社は何も対策してくれない」
こんな悩みを抱えていませんか?
🚚 結論:熱中症対策は「自分でやる9つ」と「会社の義務」の二本立て
2025年6月から熱中症対策は法律上の義務になりました。この記事の9つの対策で自分の命を守りつつ、対策ゼロの会社は法律違反の危険信号——会社を見直すサインとして使ってください。
運送業界で10年以上、運送会社の社長をしている私が、今すぐできる9つの対策と、会社がやるべき義務の中身を、現場目線で解説します。
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【2025年6月施行】熱中症対策の義務化|3つのポイント
改正労働安全衛生規則で、事業者(運送会社)に義務付けられた内容は、大きく3つです。
| 義務化内容 | 具体的にやること |
|---|---|
| ① 体制整備 | 熱中症のおそれがある社員を早期に発見する体制を作る(職場巡視、バディ制、ウェアラブル機器など) |
| ② 手順作成 | 熱中症になった時の応急処置・搬送・連絡の手順を文書化し、社員に周知する |
| ③ 労働衛生教育 | 全社員に熱中症の症状・予防方法・緊急時対応を教育する |
対象となるのは、WBGT(暑さ指数)28度以上または気温31度以上の暑熱環境で働く全労働者。トラック運転手は、夏場のエアコンの効きづらい車内で働くため、確実に対象です。
【数字で見る】運送業の熱中症リスクは深刻
💬 現役社長の本音
正直に言うと、運送業界の熱中症リスクは、世間が思ってる以上に高いです。エアコンの効きづらい古いトラック、長時間の運転、休めない配車。義務化された今こそ、自分の身を守る知識をつけてください。
厚生労働省の発表によると、2024年の職場における熱中症による死傷者数は1,257人(速報値)。そのうち、運送業(道路貨物運送業)は業種別ワースト上位に入っています。
出典:厚生労働省「令和6年職場における熱中症による死傷災害の発生状況」

数字で見る、運送業の熱中症リスク
✕ 運送業の死傷者数:建設業に次ぐ高水準
✕ 死亡者の傾向:気温30度以上、屋外作業中が多数
✕ 年代別:40〜60代が中心、ベテランほどリスク高
💬 現役社長の本音
「自分は若いから大丈夫」「20年やってきて何ともない」と言う人ほど、ある日突然倒れます。熱中症は経験では防げません。
トラック運転手の熱中症対策9選
先に、9つの対策を一覧で押さえておきましょう。
| 対策 | ポイント |
|---|---|
| 1. 水分+塩分補給 | 1時間に200ml。スポドリor経口補水液で |
| 2. 車内温度管理 | エアコン24〜26℃をキープ |
| 3. こまめな休憩 | 1〜2時間ごとに10〜15分 |
| 4. 冷却グッズ | 1シーズンで元が取れる自己投資 |
| 5. 前日の体調管理 | 睡眠・深酒NG・朝食 |
| 6. WBGT確認 | 暑さ指数を毎日チェック |
| 7. 体調の相互報告 | バディ制・LINEで異変に気づく |
| 8. 初期症状を覚える | めまい・立ちくらみで即停車 |
| 9. 暑熱順化 | 暑さに慣れる体を作る |

ここからは、ドライバーが今すぐできる9の対策を、効果が高い順に紹介します。
1. こまめな水分+塩分補給(喉が渇く前に)
「喉が渇いた」と感じた時点で、すでに脱水が始まっています。1時間に200ml(コップ1杯)を目安に、こまめに飲んでください。
夏場は水だけだと逆効果。スポーツドリンクか経口補水液で、塩分も一緒に補給するのが鉄則です。

おすすめの飲み物
✓ スポーツドリンク(ポカリ、アクエリアスなど)
✓ 経口補水液(OS-1など)← 脱水気味の時はこっち
✓ 麦茶+塩飴の組み合わせもアリ
NG飲み物
✕ コーヒー・緑茶——利尿作用で脱水を加速
✕ ジュース——糖分過多で吸収が遅れる
「こまめに飲む」を続けるコツは、運転中でも片手でサッと飲める水筒を手元に置くことです。運転中に飲みやすい水筒3選で現場目線のおすすめを紹介しています。
2. 車内温度管理(エアコン24-26℃をキープ)
トラックの車内温度は、外気温+10℃になることもあります。エアコンは24〜26℃に設定し、停車中も切らないでください。
冷やしすぎも体温調節を狂わせるので逆効果。外気との温度差は5℃以内が理想です。
💬 現役社長の本音
燃料代節約で「停車中はエアコン切れ」と言う会社、まだあります。これ、義務化された2025年6月以降、完全にアウトです。
3. 1〜2時間ごとに10〜15分の休憩
「あと少し」が一番危険。1〜2時間運転したら、必ず10〜15分休むのがルールです。
休憩でやること3つ
✓ エアコンの効いた休憩所で体を冷やす
✓ 水分+塩分を補給
✓ 横になって5分でも目を閉じる
運転中に少しでも「ぼーっとする」「頭が痛い」と感じたら、すぐに次のSA・PA・コンビニに入って休むこと。我慢は命取りです。
4. 冷却グッズをフル活用
最近の冷却グッズは効果が劇的に上がっています。自費で買っても1シーズンで元が取れるレベル。

効果が高い冷却グッズ5つ
✓ ネッククーラー
✓ 冷感シャツ・接触冷感インナー
✓ 冷却タオル
✓ クールリング
✓ 携帯扇風機
💬 現役社長の本音
義務化された会社は、これらを会社負担で支給する動きが出ています。「うちは何も出さない」と言われたら、それは安全配慮義務違反の可能性ありです。
ここで紹介した5つのグッズは、選び方のコツ・価格の目安・現役社長が厳選したおすすめ商品を専用記事で詳しく解説しています。どれを買うか迷ったら、あわせてご覧ください。
5. 体調管理は前日の夜から
熱中症は前日の体調で決まると言っても過言ではありません。
前日の夜にやること4つ
✓ 前日のアルコールは控える
✓ 睡眠は最低6時間、できれば7時間
✓ 朝食を必ず摂る
✓ 体温・血圧チェック
6. WBGT(暑さ指数)を毎日チェック
気象庁や環境省が出している「WBGT値(暑さ指数)」を、毎朝チェックする習慣をつけてください。
WBGT(暑さ指数)の危険ライン
⚠ 28以上:厳重警戒(激しい運動は中止)
⚠ 31以上:危険(運動原則中止)
⚠ 33以上:特別警戒アラート発令の可能性
義務化された会社は、WBGT値を測定する責任があります。「環境省 熱中症予防情報サイト」でリアルタイムに確認できます。
7. バディ制/LINEでの体調報告
単独行動になりがちなドライバーは、誰かと体調を共有するのが重要です。
体調共有のルール例
✓ 出発時、休憩時、帰庫前にLINEで一言
✓ 配車係と「無事チェック」のルールを作る
✓ 同僚と互いの安否確認
これも義務化の「体制整備」に該当します。会社で運用ルールが決まってない場合、自分から提案してOKです。
8. 熱中症の初期症状を覚える
気づくのが遅れると、意識を失って事故につながります。初期サインを覚えておくのが命を守ります。
🌡 熱中症のレベル別サイン早見表
→ すぐ涼しい場所へ
→ 運転中止・応急処置
→ ためらわず救急車(119番)
💬 現役社長の本音
「汗が止まった」は本当に危険です。体が温度調節を諦めた状態。その時点で命の危機です。
9. 暑さに慣れる体を作る(暑熱順化)
梅雨明け前の5月後半〜6月から、徐々に暑さに慣らすのが鉄則です。

暑さに慣れる習慣3つ(5月後半〜6月から)
✓ 軽い運動(ウォーキング15分)で汗をかく習慣
✓ 湯船に毎日浸かる(シャワーだけはNG)
✓ 室内でも厚着しすぎない
体が暑さに慣れると、汗をかく能力が上がり、体温調節がスムーズになります。夏本番に間に合わせるなら、今すぐ始めてください。
熱中症になったら?応急処置3ステップ

もし自分や同僚が熱中症になったら、迷わずこの3ステップを実行してください。
エアコンの効いた車内、SA、日陰へ移動。衣服をゆるめる。
首・脇の下・足の付け根に冷やしたペットボトルや氷を当てる。
経口補水液かスポーツドリンクを飲ませます。意識がないときは、無理に飲ませないでください。
15分対応しても回復しないか、意識がおかしい時は、119番で救急車を呼ぶ。「我慢」は絶対NG。
義務化に対応してない会社は危険信号
2025年6月1日以降、熱中症対策を取らない会社は法律違反です。ただし、現実には「うちは関係ない」と動かない会社も多いはず。

こんな会社は危険信号(安全配慮義務違反のおそれ)
✕ 冷却グッズを「自費で買え」と言う
✕ エアコンを「燃料の無駄」と切らせる
✕ 休憩を「短くしろ」と圧力をかける
✕ WBGT測定をしてない
✕ 熱中症の教育・マニュアルがない
これらに当てはまる会社は、安全配慮義務違反のリスクが高いです。万一あなたが熱中症で倒れても、会社は責任を取りません。
💬 現役社長の本音
正直に言うと、義務化を機に「会社の本性」が見えてきます。命を粗末にする会社で働き続けるかは、自分の選択です。
会社の対応に不安があるなら、転職活動を始める時期です。夏前の今が、求人が一番多い時期です。
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もし「うちの会社、暑さ対策を何もしてくれない」と感じるなら、それは安全配慮義務を軽視している会社のサインかもしれません。我慢して体を壊す前に、より良い環境の会社を一度見ておくのも手です。
熱中症対策をしない会社の「他の危険サイン」は、入ってはいけない運送会社の特徴でも解説しています。
現役社長10年で見た熱中症の現実3つ
私が運送会社の社長として実際に見てきた、熱中症の現場を3つ紹介します。
真夏の昼下がり、ベテランドライバー(50代)が配送先で意識を失いました。朝から水分をほとんど取らず、エアコンを「もったいない」と切って走っていたのが原因。
幸い荷主が気づいて救急要請してくれ、命は助かりました。でも入院1週間、復帰まで3週間かかりました。
別の運送会社の話です。夕方の運転中、熱中症の初期症状で意識が朦朧とし、前の車に追突。本人はケガで済みましたが、相手は重傷。
結果、ドライバー本人は解雇、相手への補償は会社負担で数千万円。
近隣の会社で、ドライバーが帰庫直前に倒れました。その会社は熱中症マニュアルを徹底していて、即座に冷却+救急要請。後遺症なく職場復帰できました。
一方、別の会社では「ちょっと休めば直る」と放置され、亡くなった事例も。
よくある質問
- 義務化って具体的に何をすればいい?
-
ドライバー個人としては、
① 体調報告のルールを社内で作る
② 冷却グッズを揃える
③ 応急処置の手順を覚えるの3つです。会社側の義務(体制整備・手順作成・教育)が動いてない場合、上司や安全管理者に確認してください。
- 会社が冷却グッズを支給してくれない
-
義務化に伴い、冷却グッズの会社負担が広がっています。それでも支給がない場合、自費で買うのが正解。1シーズン5,000円程度で、命を守れます。会社の対応に疑問があるなら、転職を考えるタイミングです。
- WBGT計は自分で持つべき?
-
必須じゃありません。環境省の「熱中症予防情報サイト」やスマホアプリで全国のWBGTがリアルタイムに見れます。自分のルート沿いの値を毎朝チェックする習慣をつけてください。
- もう倒れたことがあるんだけど、後遺症は?
-
軽度なら回復しますが、重度の熱中症は脳や腎臓に永続的なダメージを残します。1度倒れた人は、次に倒れた時のダメージが大きい傾向。今すぐ環境を見直してください。
こまめな水分補給に役立つ水筒は、こちらで紹介しています。
運転中に飲みやすい水筒3選|現役トラック運転手が選んだおすすめ
まとめ:命を守れるのは自分だけ

2025年6月1日から、熱中症対策は会社の義務になりました。でも、現場で動くのは自分の体です。
- こまめな水分+塩分補給
- 車内温度管理(24〜26℃)
- 1〜2時間ごとの休憩
- 冷却グッズのフル活用
- 体調管理は前日から
- WBGTを毎朝チェック
- バディ制で体調共有
- 初期症状を覚える
- 暑熱順化で体を作る
夏の熱中症だけでなく、春は花粉症も運転の大敵です。対策はトラック運転手の花粉症対策7つにまとめています。
そして、会社の対応に不安があるなら、転職を考える時期です。今は求人が豊富で、より安全な会社に移れるチャンスです。
💬 現役社長の本音
正直に言います。熱中症は防げる病気です。倒れる前に、対策と環境を変えてください。命より大事な仕事はありません。
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「まず市場を見るだけ」でもOKです。
▼ 関東・関西・中京で18〜49歳の方
パーソルに無料登録する転職者の75%が給与UP実績
▼ 全国どこでも・年齢不問の方
日本ドライバー人材センターに無料登録する全国対応・タクシー/配送/トラック
